メールのやりとりは誰が管理?MXレコードの現状を調査
現代のコミュニケーションにおいて、電子メールは非常に重要な役割を果たしています。2023年には世界中で毎日3,473億通のメールが送受信されました。それぞれのメールを意図した宛先に届けるため、DNSではMail Exchanger(MX)レコードによってメール転送先のメールサーバーを指定しています。
メールサーバーはユーザーが独自に作成することもできますが、ほとんどの人は、複雑なサーバー運用を避けてメールサービスプロバイダー(ESP)のサービスを利用しています。ESPのサービスでは通常、ストレージ、セキュリティ機能、使いやすいインターフェースを全て提供しており、ユーザーにメンテナンスの負担をかけません。
ただ、メールサーバーを管理するESPの数が限られていることから、集中化を懸念する専門家もいます。メールの経路が少数のプロバイダーに大きく依存した状態は潜在的な脆弱性になる、と彼らは警告しています。